Equalizing
気づくのが遅すぎたかも知れないが。
人間にとって、第一印象は大事。それでいかに購買意欲をそそるかがセールス・プロモートだし、それでいかに限られた元手を有効活用するかが消費者の知恵だし。
そんな話じゃなくて。
これまで、とりわけ音質改善以前は、買ってきたCDをとりあえずiPodで聴くことが多かった。通勤時間の有効利用と、聴く時間の捻出を兼ねていたわけだ。従って、第一印象はiPodによって作られた。その時点で「このCDは大したことない」とか「買って失敗」とかの選別というか先入観が植え付けられていた感は否めない。音質改善以前は、家で聞き直しても印象が変わらず、そのままロテ落ちしたCDも少なくなかったと思う。
そんな、半ばお蔵入りしたともいえるアルバムの曲を、何か別の機会(PVとかライヴ映像とか)に聴いて、「あれ、こんな曲だっけ?、これ持ってたよな」と引っぱり出して聴くと、びっくりするぐらい音の印象が違う。印象が変わると、iPodで再び聴いてもそれなりに楽しめる。
一方で、買ってきてまず家で聴いて気に入ったアルバムを、iPodで聴くと音が違いすぎてがっかりする、というのも最近少なくないが、家で何回か聴いているうちに、その不満がだんだん薄れていったりもする。
つまり、二回目以降に聴く音は、頭の中で第一印象に補正されて(補悪、の場合もあるが)聴く傾向にあるのでは、とふと思ったわけ。第一印象が変化していくと、補正基準もそれに連動するみたいだし。
やっぱり、最初に家で聴いてみないといかんな。当たり前か、普通みんなそうするね(笑)。手持ちのCD、かなりの枚数聴き直さないといけないかも(爆)。今までずいぶん損してきたともいえるし、音質改善の恩恵ともいえるし、何とも複雑な気分ではある。音って奥深いね。
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