SENNHEISER PMX200
久しくユーザーを見かけなかったので、存在すら忘れかけていたネック・バンド式のヘッドフォン。カナル式を愛用してオーテクのATH-CK3に収束したが、カナル式にしたのは音漏れ防止ただそれだけのため。性能を引き出すために必須の密着は、ときとして耳の穴の圧迫感が気になるのも事実。新しい解はネック・バンド式にあるのではないかとひらめいた。
音漏れしないことは必須の条件なので、密閉式が選択肢。デザイン的にも価格的にも手頃だったのはSENNHEISER PMX200。CX300は低音過多だったし、音はいいのにヴォーカルに不向きで半年前に玉砕したDENON AH-C350も、SENNHEISERと共通ドライバーだったのに一抹の不安も覚えたが。試聴したいところだが、自分の聴いている音源でないとあてにならないのも玉砕してわかったので、結局一発勝負することに(笑)。
ハウジングは密閉型とはいえ耳全体を覆うほど大きくなく、耳掛け併用、つまり耳掛け型がネックバンドで連結された形状である。単に耳に被せるのではなく、耳掛けのバーを装着するので、最適の位置を決めるには多少の慣れが必要。メガネ使用者はテンプルと干渉しないことも考慮しないとならない。ネック・バンドは折りたたみ不可だが、ハウジングが90度回転するので、平べったい形状での保管もできる。
一晩ピンク・ノイズでエージングしての音の印象は、可もなく不可もなしで全域にわたってフラット、危惧された低音過多はなし。しかし、形状が災いして密着が弱いため、その分低域が後退して中域がきつくなる傾向。ネック・バンドが頭を挟む力はそこそこありただでさえ圧迫感があるので、これ以上密着を高めたら頭痛を誘発すると思われ、この辺りが限界か。音像の定位は、当然のことながらカナル型よりかなり広がりを感じるが、音の再現性は繊細さが犠牲になった気も。そこそこの音量でも、周囲の音が聞こえるのはカナル型にない利点。
装着感は悪くはないので、エージングが進んで音質が向上することを期待したい。しかし、密閉式のパッドは夏場は暑苦しいだろう。
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